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stereo誌 2023.01月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/パラレル・モーション

stereo誌 2023.01月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/パラレル・モーション

パラレル・モーション

ポスト・コロナ・パンデミック時代を迎え、新たな頂点を目指すジャズ界の超長寿バンド、イエロージャケッツ、クァルテット・メインにフォーカスした注目の原点回帰作品!

1981年のフュージョン・ブームの最中にラッセル・フェランテを中心に結成されたイエロー・ジャケッツは、昨年40周年を迎え、今、50周年を目指し新たなスタートを切ります。
本作は2021年12月に1ヶ月に及ぶ久々のヨーロッパ・ツアーの終了後、スタジオに入り、本作『Parallel Motion』は、録音されたもの。
パンデミックの自粛期間中、イエロージャケッツのメンバーは、オンラインでアイディアを交換したりプレイしたりしていましたが、本作ではツアーを経て対面で演奏できた歓びに満ち溢れた躍動的なプレイが繰り広げられています。

前作『Jackets XL』(2020年)はドイツのWDRビッグ・バンド、『Raising Our Voice』はブラジル出身のシンガーのルシアナ・ソーザとの共同プロジェクトでしたが、本作はデーン・アルダーソン(elb) が加入した2016年『Cohearence』以来の、クァルテット編成がメインの原点回帰作品です。

長年ジャズ/フュージョン・シーンを支えてきた、70代にさしかかるフェランテとボブ・ミンツァー(ts,ss,EWI)、60代のウィル・ケネディ(ds)、そして40代のオーストラリア出身のデーン・アルダーソンが、現代のリズム、メロディ・アプローチを導入し、新たな息を吹き込んでいます。
タイトルの”Parallel Motion”とは、並行する4人の音楽的個性が、インタラクティヴに交錯する瞬間を象徴しています。グラミー賞に5度ノミネートされたシンガー、ジーン・ベイラーを、フェランテのスピリチュアルなオリジナル”If You Believe” で、フィーチャー。ベイラーは、アーシーなゴスペル・フィーリングを醸し出します。

ポスト・コロナ時代の、ルネッサンスのような芸術の満開を予感させる一枚です。(発売・販売元 提供資料)

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