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今月の変態ソフト選手権!

stereo誌 2023年06月号 今月の変態ソフト選手権!/初春~和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤~

初春~和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤~
お正月、慶事には最適の一枚!
上原潤之助、米谷和修、梅屋喜三郎
「初春~和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤~」三味線、笛、鳴物──和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤!
見事なアンサンブルが、至福のひとときをお届け致します。純邦楽で、おめでたい時のアルバムと言えば、琴が定番であり、琴をメインに据えたアルバムは数多あります。本作は三味線、笛及び能管、鳴物による演奏であり、また、収録曲にも工夫を凝らし、従来の「おめでたいアルバム」とは違う、新機軸を打ち出した意欲作です。
収録曲は、お正月を始め、慶事に最適な端唄を中心に選曲しました。これぞお正月と言える、笛と、鳴物の囃子から賑やかに始まる「初出見よとて」。笛の音がお正月気分を盛り上げる「獅子は(せんほんかいな)」。清々しいウグイス笛の鳴き声が聞こえる「初音聞かせて」「梅にも春」。今にも獅子舞が出て来そうな「四丁目」「屋台」。本来は歌が入る端唄の曲を、インストにアレンジすることにより、曲そのものが持つ雰囲気を、より明確に際立たせました。
アルバムは、新春に爽やかなひとときを告げる、鶯の鳴き声からスタートし、心晴れ晴れとする、おめでたい楽曲が続きます。思わず「浅草詣り」や、「お伊勢参り」に出掛けたくなります!
長く愛聴して頂ける、おめでたいアルバムの登場です。
なお、ジャケットは、朝日新聞のbeに連載され、話題になった小池真理子氏のエッセイ「月夜の森の梟」の挿絵でも注目された、横山智子氏による、今作のための、書き下ろしオリジナル絵画です。

stereo誌 2023年06月号 今月の変態ソフト選手権!/EQUINOX 21世紀の管弦楽と室内楽作品集

EQUINOX 21世紀の管弦楽と室内楽作品集

「フット・イン・ザ・ドアー (FITD)」はハートフォード大学ハート音楽院の同時代音楽のためのアンサンブル。アンサンブル名はアメリカの実業家アルフレッド・フラーの自伝のタイトルから採られており、「フット・イン・ザ・ドアー=ドアに足を踏み入れる」をモットーにしています。彼らは2015年、レイキャビクで開催された”Dark Music Days Festival”に招待され演奏を披露するなど、国際的に活躍しています。このアルバムに登場する作曲家は全てハート音楽院の卒業生や教授、元教授たちで、どの曲もこのアンサンブルのために書かれたものです。英国のテレビシリーズ”ブラック・ミラー”にインスパイアされたリー・シューインの「The Last Hive Mind」、様々な火の形を探求したというラングストン・ターナーの「Burning Music」、2015年のレイキャビクで演奏されたステーンの「DĔPO FLUX」、2018年に起きたニカラグアの抗議デモに触発されたライオンズの「la flor más linda」、呼吸のプロセスから着想を得たというカールの「Open/Empty」、春の目覚めと新生活を表現した、アルバムタイトルでもあるトゥリンの「Equinox=春分」とどれも独創的な内容を持つ作品が並びます。
【EQUINOX 21世紀の管弦楽と室内楽作品集/トーマス・シュッテンハイム(エレクトリック・ギター), ロバート・H・デイヴィス(ナレーター), アンマリー・デイヴィス(ナレーター), ハート・スクール・フット・イン・ザ・ドアー・アンサンブル, エドワード・カミング(指揮), グレン・アドシット(指揮)/ハイレゾ】

stereo誌 2023年06月号 今月の変態ソフト選手権!/Song Book

Song Book
関西中心に活動するジャズピアニスト安次嶺悟の第三作。これまでに、『For Lovers (2009 年 BLUE LAB RECORDS)』『To Sing From Memory (2017 年 Waon Records)』の2枚の CDをリリース。安次嶺は現在65歳。関西圏のライヴ活動を行う傍ら音楽スクール”Real Music Studio”を運営し後進の指導に当たっている。ジャズギタリストの竹田一彦トリオにサイドメンとして参加し、CDを3枚リリース。又、ボーカルの伴奏者としても定評がある。今回のCDは全 14曲のソロピアノ演奏集。ジャズスタンダード5曲、オリジナル2曲 (実質は1曲で同一曲の別バージョン)、クラシック1曲、シャンソン1曲、ここまではジャズピアニストとしてそれ程珍しいものでは無いが、更にアニメ1曲 (「竈門炭治郎のうた」)、J-POP4曲 (「ひこうき雲」「Too Far Away」「初恋」「根雪」) を採りあげた。 (C)RS

stereo誌 2023年05月号 今月の変態ソフト選手権!今月の一番!/平野一郎「四季の四部作」 春 夏 秋 冬

平野一郎「四季の四部作」 春 夏 秋 冬

吉川真澄(女声)

2015年度サントリー芸術財団〈佐治敬三賞〉を受賞した公演の主軸曲、平野一郎作曲《四季の四部作》「春の歌」「夏の歌」「秋の歌」「冬の歌」〜無伴奏女声独唱の為の〜を、京都の能楽堂・嘉祥閣に於いて収録。演奏されたままの広大なダイナミックレンジを保持した高品位録音です。

平野一郎「四季の四部作」 春 夏 秋 冬 – ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

f特黄緑はCD、白はハイレゾ音源。

 

 

stereo誌 2023年05月号 今月の変態ソフト選手権!/SAX 現代サクソフォン協奏曲集

SAX 現代サクソフォン協奏曲集
現代音楽こそサックスがもっとも輝く!
クラシック編成のなかで魅せつける圧巻の表現サクソフォンが発明されて約180年、クラシカルな楽器の中で比較的新しいこの楽器は、近年、その地位が確立され大いに活躍する「協奏曲」という形で輝かしく発展しています。
マルクス・ヴァイスは最も成功したクラシック・サクソフォン奏者と称され、数多くの新作を初演し、サクソフォンの可能性を開拓し続けている名手。ここに収録された4曲はすべて彼が初演を務め、うち3曲は彼にささげられています。アルバムを通してソプラノ、アルト、テナー、バリトンと各種サクソフォンが登場。非常に技巧的なエトヴェシュの『フォーカス』、クリスタルなサウンドが個性的なバルタカスの『サクソルディオンフォニクス』など、音色と表現の限りない幅広さに驚かされる注目作です。(キングインターナショナル)

stereo誌 2023年05月号 今月の変態ソフト選手権!/ロマンティック

ロマンティック
世界的コントラバス奏者 池松宏
直球勝負の新譜の登場!
圧倒的な歌に満ちた音楽
コントラバスとは思えない音、そしてテクニック世界的コントラバス奏者、池松宏。東京都交響楽団首席奏者として、また、サイトウ・キネン・オーケストラや紀尾井ホール室内管弦楽団等のメンバーおよび、室内楽、ソロ等で活躍する傍ら、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたるなど、誰もが認める、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者です。池松宏が、直球勝負でありながら、こだわりのある選曲の新譜をリリースします。
シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調にはじまり、アルペジョーネ・ソナタ、そして、大コントラバス奏者のクーセヴィツキーが編曲したヴォカリーズ。
コントラバスのオリジナル曲で、池松にとって大切過ぎて今まで録音できなかった作品と語る「エレジー」、そして、伴奏のメロディが好きで、これまでに何度となく演奏してきているR.シュトラウスの「あした!」という、充実のリサイタルのようなプログラムです。

ディスク冒頭のシューマンの熱い歌から一気に池松の音楽に引き込まれます。コントラバスであることを忘れさせるテクニックと音色、そして音楽は圧巻。アルペジョーネ・ソナタでは坂野のピアノの美しい音色も冴える中、池松の歌がしみわたります。
小品3篇は、どれも密度の濃い世界が展開されており、コントラバスという楽器を超えた、池松の音楽が開花しています。

ピアノには、池松のデビュー・リサイタルで共演して以来信頼を寄せる坂野伊都子を迎えました。密度の濃いアンサンブルにも注目です。
(1/2)(キングインターナショナル)

stereo誌 2023年05月号 今月の変態ソフト選手権!/Polish Music for Cello & Orchestra

チェロとオーケストラのためのポーランドの音楽集
2019/20のシーズンよりワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めるアンドイ・ボレイコ。サンクトペテルブルク生まれですが父方はポーランド系で、ポーランドの音楽には深い愛着を抱いています。
このアルバムでは、チェリスト、マルチン・ズドゥニクを迎え、20世紀に活躍したポーランドの4人の作曲家、タンスマン、バツェヴィチ、H.H.ヤブウォンスキとマギンの4作品を演奏しました。
これらの作品はどれも違ったスタイルをもっていますが、ポーランドの民俗音楽からインスピレーションを受けるとともに、伝統に則って書かれていることが共通です。
ソリストのズドゥニクは即興演奏やアレンジでも好評を博すチェリスト。現在はワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学とスタニスワフ・モニュシュコ音楽院で教鞭を執っています。
(ナクソス・ジャパン)

stereo誌 2023年04月号 今月の変態ソフト選手権!/GENUG~満ち足りた死へ~

GENUG~満ち足りた死へ~

バッハ、アーレ、シェレ、アルマ・マーラー、グルシュマン

ゴードン・サファリ率いるアンサンブル・バッハヴェルクヴォーカルのそれぞれの時代の「死」への向き合いかたに焦点を当てたアルバム

コラール「イエス、わが喜び」を題材にしたアルバム(MDG-92322076)をリリースした、ゴードン・サファリ率いるアンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル。
今回のテーマはJ.S.バッハのカンタータ第82番でも歌われている「わたしは満ち足りている」Ich Habe Genug (it is Enough)。このカンタータは、老人シメオンが救世主たる幼子イエスを抱き、満ち足りた気分で安らかな死を迎えて清められたいと願う場面を題材にしたもの。この言葉をテーマに、バッハ、アーレ、シェレ、アルマ・マーラー、グルシュマンと時代を超えた作曲の作品を収録することにより、死に向き合う人々の考え方の変化を印象的に表したアルバムとなっています。アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカルが色々な時代の音楽を柔軟に解釈し、優れた音楽的センスで演奏。MDGの見事な立体音響録音もあいまって、感動的な1枚に仕上がっています。(キングインターナショナル)