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新譜紹介

stereo誌 2025年09号 今月の変態ソフト選手権!今月の一番!/Attrition

Attrition/Slikback

スリックバック(Slikback)が「Attrition」をリリースする。これは、複雑なリズムときらめくテクスチャが詰まった、緻密でシネマティックなサウンドの探求だ。

スリックバックの「Attrition」は、Planet Muからリリースされる彼にとって初のフルレングス・アルバムであり、映画とゲームのサウンドデザインをタフなダンスミュージックと融合させた没入感のある作品となっている。それはまるで耳で聴くSF映画のようで、暗い雰囲気と劇的なテンポで展開される一連の出来事を探索する。耳を襲う罠やジャンプスケアも存在する。これらの対比と、彼のサウンドの緻密で絵画的な色彩が、この作品に野獣のような美しさを与えている。

Attrition, Slikback – Qobuz

 

 

stereo誌2025年09月号 今月の変態ソフト選手権!/細川俊夫: 二人静 -海から来た少女-、セレモニー

細川俊夫: 二人静 -海から来た少女-、セレモニー

準メルクル 、ハーグ・レジデンティ管弦楽団

能を題材にした細川俊夫のオペラ《二人静 -海から来た少女-》と「セレモニー」
能に強い関心を持つという細川俊夫によるオペラ《二人静》。細川はこれまでにも《班女》《松風》《海・静かな海》など、能を現代化したオペラを創作してきていますが、この《二人静》は、能の同名作品を基に、平田オリザが地中海に漂着した難民少女と静御前の悲劇を重ねて新たに脚色した日本語の物語によるものです。《大鴉》(2014)と姉妹関係をなす作品として、アンサンブル・アンテルコンタンポランの委嘱により作曲され、2017年にパリで初演されました。また2021年8月にはサントリーホールの「サマーフェスティバル2021」で日本初演が行われ、深い感動を呼んだのも記憶に新しいところです。アルバムでは初演者の能声楽家、青木涼子とソプラノのイルゼ・エーレンスが幽玄な世界を神秘的に歌い上げています。
フルート協奏曲「セレモニー」は、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とアンサンブル金沢の共同委嘱により、2021年10月から2022年3月にかけて作曲、初演者エマニュエル・パユに捧げられました。細川はソリストを「人」、オーケストラを「自然や宇宙」と捉え、今回はシャーマン(呪術師)と彼が呼びかける世界を象徴する構図を採用しています。フルートを通じて「息=霊魂・精霊」が音となって現れ、5部構成の儀式的な音楽が展開されます。フルート奏者は、フルート、アルトフルート、ピッコロを持ち替えながら演奏し、最終的に自然に溶け込み「鳥」となるイメージで終わります。パンデミック中に作曲された本作は、終息への祈りも込められた作品です。彼の友人にして良き理解者の準・メルクルが指揮するハーグ・レジデンティ管弦楽団は、ドラマティックな抑揚と繊細な音色を巧みにいかし、作曲家のイメージを余す所なく伝えます。(ナクソス・ジャパン)

【TOWER RECORDS ONLINE】

stereo誌 2025年08号 今月の変態ソフト選手権!今月の一番!/SERÁ UNA NOCHE Otra Noche

SERÁ UNA NOCHE Otra Noche

タッド・ガーフインクル氏(MA Recordings)が録音・制作した、「セラ・ウナ・ノーチェ」の20年ぶりとなる最新作。
2本の無指向性マイクを5.6MHz DSDレコーダーに直結する超シンプルな一発録りによる、タッド氏渾身の作品。
録音現場の自然な響きを活かす珠玉の録音スタイルは、現在でも健在です。(解説より)

MA Recordings CD販売 (soulnote.co.jp)

 

stereo誌2025年08月号 今月の変態ソフト選手権!/“Será una Noche 45rpm” Será una Noche

■M052A-V45 / “Será una Noche 45rpm” Será una Noche /190g重量盤

M・A Recordings屈指の人気バンドであるアルゼンチンのSerá una Noche(セラ・ウナ・ノーチェ)。彼らの過去のレコーディングから厳選された楽曲を、Resur Rec Boutique Vinyl Labがプレスした最新の「Transparent Brown」カーボンフリー190gエディションで発売。この美しいブラウン色のエクステンデッド・プレイ45rpm 190 gディスクは、「Será una Noche」の最初の96kHz録音からのベストトラックの3曲を収録し、50年以上第一線で活躍しているレン・ホロウィッツによって伝説的な1950年製スカリー旋盤とウェストレックス・カッターヘッドを使用してカッティングされました。

株式会社タクトシュトック(TAKTSTOCK CO.,LTD.) | Walk with warm Heart

stereo誌2025年08月号 今月の変態ソフト選手権!/惑星 and Earth

ハイメ・マルティン 、メルボルン交響楽団
惑星 and Earth

メルボルン交響楽団自主レーベル第3弾
ホルストの《惑星》そして《地球》!

1906年に記念すべき第1回演奏会をおこなったメルボルン交響楽団。岩城宏之が1974-97年、尾高忠明が2009-2012年に音楽監督を務めるなど日本にゆかりの深い楽団です。メルボルン響の自主レーベル第3弾は、ホルストの《惑星》と、デボラ・チータム・フレイヨンの《地球》の世界初録音です。
初演から1世紀以上経った今でも、グスタフ・ホルストの《惑星》は、そのタイトルだけでコンサートホールを満員にできる稀有なオーケストラ作品のひとつ。火星の獰猛な激しさから海王星の異世界の神秘まで、この組曲は聴く者を宇宙の旅へと導き、それぞれの惑星が呼び起こす感情や性格を探求します。
デボラ・チータム・フレイヨンは、アボリジニでソプラノ歌手、作曲家として活躍しています。2021年から5年間、MSOファースト・ネーションズ・クリエイティブ・チェアを務めており、この《Earth 地球》は、チータムがメルボルン交響楽団のために作曲した7番目の作品ということです。ホルストの組曲《惑星》の意図を補完し、太陽系の隣人の名前を冠した7つの楽章に地球を加える、という委嘱でした。チータムは、森の中に迷い込んだような、木々のさえずりや小鳥の鳴き声が聴こえてくるような器楽のみのパートを経て、きらきらと輝く地球の自然の美しさをたたえるテキストを自身が歌唱し、透明感のある歌声で、演奏に力と華を添えています。(ELBOURNE SYMPHONY ORCHESTRA)

【TOWER RECORDS ONLINE】

Holst: The Planets – Deborah Cheetham Fraillon: Earth – ハイメ・マルティン – Qobuz Web Player

stereo誌2025年08月号 今月の変態ソフト選手権!/ネイサン・デイヴィス: アースワークス

シルヴィア・マイロ 、Nathan Davis 、インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル
ネイサン・デイヴィス: アースワークス

ネイサン・デイヴィスの「Earthworks」は、ランド・アートや環境活動、ミュージック・コンクレートの要素を融合させたユニークな作品です。デイヴィスは、掘削や水圧破砕、削る、割るといった現代建築の過程から生じる音をオーケストレーションし、人間の声を織り交ぜた音響的タペストリーを作り上げました。この作品はもともとサウンド・インスタレーションとして制作され、フィールド・レコーディングを活用し、屋外の素材そのものをスピーカーや共鳴器として用いたマルチチャンネル作品です。まるで現代の採石場を歩くような神秘的で夢のような音響体験を生み出しています。(ナクソス・ジャパン)

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Davis: Earthworks – ネイサン・デイヴィス – Qobuz Web Player

stereo誌 2025年07月号 今月の変態ソフト選手権!今月の一番!/エレクトリック・フィールズ

エレクトリック・フィールズ

バーバラ・ハンニガン 、カティア・ラベック 、マリエル・ラベック 、David Chalmin

【ヒルデガルト・フォン・ビンゲンとエレクトロニクス、声とピアノが生み出す、エネルギーと静寂の渦】
2015年以降、バーバラ・ハンニガンとカティア&マリエル・ラベック、フランスの作曲家・パフォーマーのダヴィッド・シャルマンが、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンをインスピレーションの中心に据えた即興演奏を重ね、作り上げたプログラム「Electoric Fields(電場)」。イタリア・バロックのバルバラ・ストロッツィとフランチェスカ・カッチーニという2人の女性作曲家の要素と、アメリカの作曲家・ギタリスト、ブライス・デスナーも加わり、多分野を統合した没入型パフォーマンスとして2021年にロサンゼルス・フィルハーモニック(LA Phil)で初演されました。その後音楽自体を作品の中心として発展させこのアルバムが誕生。ヒルデガルトが自ら考案したと伝えられる神秘言語リングア・イグノタ(不明な言語の意)やラテン語で残したテキストが中心に歌われ、持続音(ドローン)に支えられた瞑想的なアンビエント・ミュージック、ライヴ・エレクトロニクスを用いた即興、ポスト・ミニマルなど様々な要素による浮遊感と緊張感の絶妙なバランスが、聴く者の神経を快く刺激します。(ナクソス・ジャパン)

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Electric Fields, バーバラ・ハニガン – Qobuz

stereo誌2025年07月号 今月の変態ソフト選手権!/Mami Ballads 2

Mami Ballads 2 Natural Beauty a la mode

石塚まみ

「こんなまみちゃん聴きたかった!」を具現化した突撃おたま苦楽部・山本達雄プロデュースによる第2弾

突撃おたま苦楽部・山本達雄プロデュースによる第2弾。
「こんなまみちゃん聴きたかった!」を具現化した作品で、石塚まみ自身のプロデュース作品とは違った趣があり楽しめる。
音質の良さも特筆すべきものである。
ピアノ弾き語りに加え、生ギター、パーカッション、サックスの名手をくわえたデュオにより新たな展開を示す。彼女のオリジナル曲で始まり、70年代から現代に至るジャパニーズポップスの名曲が並び、ラストはシャンソンの名曲The Good Lifeで締めるという選曲の妙。そしてそれらに彩どりを与える編曲の妙もありそれぞれの曲が有機的に繋がりあたかも8編の物語を聞いているかのように展開する。

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stereo誌 2025年06月号 今月の変態ソフト選手権!今月の一番!/英哲 THE 大盈

林英哲/英哲 THE 大盈

 

アルティメイト・サウンド・シリーズ第1弾。太鼓の巨匠、林英哲、渾身の集大成。林英哲、全曲ニューレコーディングによる18年ぶりのアルバムは、まさに円熟の極みに達した林英哲の音世界の集大成となりました。”音”にフォーカスしたオーディオマニア垂涎の<スーパー・サウンド・アドベンチャー・シリーズ>の血統をそのまま引き継ぐ<アルティメイト・サウンド・シリーズ>第1弾を飾る当アルバムは、DSD11.2MHzレコーディング、2bit/352.8KHzポストプロダクションによる林英哲ならではの大太鼓の熱演を驚異の超重低音として浮かび上がらせます。まさに再生装置のフィデリティの限界を問う震撼のアルバムです。精緻なアンサンブルを披露する英哲風雲の会を従え、スペシャルゲストとして邦楽界のトップランナー藤原道山(尺八)、藤舎貴生(能管)を迎えた比類なき音世界をご堪能下さい。再生時の注意:超ワイドなダイナミック・レンジ及びフリークエンシー・レンジの音が収録されているため、小さめのボリュームから再生して下さい。スピーカーを壊す恐れがあります。 (C)RS

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stereo誌2025年06月号 今月の変態ソフト選手権!/さくやひめ

さくやひめ/アルマ

アルティメイト・サウンド・シリーズ第2弾。さくやひめ デビュー!心に寄り添う、魂の歌と響き。ソプラノ歌手奥脇泉とクラシックギターの河野智美のユニット”さくやひめ”のデビューアルバムです。”さくやひめ”という名は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という日本神話の神様から採られています。火の中でも出産したという逸話から、困難な状況でも強く美しく生きる女性像を標榜しています。古今東西、永く歌い継がれ弾き継がれてきた世界の名曲、そしていにしえの古楽まで珠玉の全15曲を”さくやひめ”の奏でる癒しの響きでお楽しみ下さい。 (C)RS

【TOWER RECORDS ONLINE】

アルマ(アルティメイト・サウンド・シリーズ2), さくやひめ – Qobuz

 

stereo誌2025年06月号 今月の変態ソフト選手権!/魔法とおとぎ話にまつわるピアノ・トランスクリプション集

魔法とおとぎ話にまつわるピアノ・トランスクリプション集/ベアトリス・ベリュ

【ベアトリス・ベリュが描く魔法の世界】
ピアノのための編曲作品を中心に様々なレーベルから精力的にアルバムをリリースするスイスのピアニスト、ベアトリス・ベリュ。La Dolce Voltaではマーラーとシェーンベルク作品のピアノ・トランスクリプションを収めたアルバム(LDV100)が好評を得ている彼女が、魔法やおとぎ話をテーマとしたアルバムをリリースします。自ら編曲した「魔法使いの弟子」や、イタリアのピアニスト、グイド・アゴスティによる「火の鳥」など、目の覚めるようなテクニックと物語の見事な語り口を両立させる表現の幅が見事。ベリュの自作「語られざる物語」は、おとぎ話と女性の権利を擁護するムーヴメントを結び付けたという意欲作です。最後には映画音楽の名作も収録。※日本語解説付(ナクソス・ジャパ)

【TOWER RECORDS ONLINE】

Abracadabra, Beatrice Berrut – Qobuz

stereo誌 2025年05月号 今月の変態ソフト選手権!今月の一番!/馬場法子: ぼんぼり

馬場法子: ぼんぼり

情感豊かな音の風景を生み出す馬場法子の作品集!

馬場法子(1972-)は、東京藝術大学やパリ国立高等音楽院で研鑽を積んだ新潟出身の作曲家。ノスタルジー、自然、そして自身の日本的な感性を織り交ぜながら、儚いディテールを深い芸術表現へと昇華させ、情感豊かな音の風景を生み出しています。
タイトル曲 《ぼんぼり》 は、柔らかな灯りに照らされた親密な空間を思わせる作品。一方 《潮騒》 では2011年の津波の記憶が激しい響きとなってよみがえります。《9600》 では蒸気機関車の時代をロマンチックに描き、《磁器の館にて Au pavillon de (Monsieur) Porcelaine》はマーラー的なインスピレーションを通じて、喜びと喪失の感情を内省的に表現しています。また 《愛の歌の前に Avant le Chant d’amour》 ではアポリネールの詩の世界を、《音楽的動物寓話集 Bestiarium Musicale》 では神話的な生き物たちの生き生きとした音のタペストリーを描き出しています。(東京エムプラス)

【TOWER RECORDS ONLINE】

Noriko Baba: Bonbori, Ensemble Cairn – Qobuz