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B.A.ツィンマーマン – リコンポーズド~管弦楽のためのオリジナル作品と編曲集/Wergo新譜 2022年10月中旬

B.A.ツィンマーマン – リコンポーズド~管弦楽のためのオリジナル作品と編曲集/Wergo新譜 2022年10月中旬

B.A.ツィンマーマン – リコンポーズド~管弦楽のためのオリジナル作品と編曲集
編曲もオリジナルも引用もコラージュも一緒くたに他に類を見ない作曲ぶりが顕になる強烈な3CD!
これこそB.A.ツィンマーマンの音楽、指揮はすべてホリガー!戦後最も重要で、最も個性的な作曲家といえるベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970)の、多くの初録音作品を含む3枚組アルバムが登場。もともとはB.A.ツィンマーマン生誕100周年記念として企画されたもので、すべてハインツ・ホリガー指揮、WDR製作という望みうる最高レベルの演奏・録音。ここまで包括的にまとまっているのが嬉しい、大注目のセットです。
B.A.ツィンマーマンは同時代の前衛の旗手シュトックハウゼンとは対極にある作曲家で、既存の素材を新たな文脈で再構成するという、コラージュ的ポストモダン的手法を作風の要としました。これは若い頃から様々な既存の歌曲やピアノ曲を管弦楽に編曲していくなかで培った技術や色彩感覚によって達成されたもので、『アラゴアナ』『管弦楽のための協奏曲』『1楽章の交響曲』といったオリジナルの名作たちと数々の編曲作品は、不可分の存在と言えます。それらを組み合わせ、一見雑多で、しかしこれぞ、という収録内容に仕立てたこのアルバムは、多くの引用と再構成によって成り立っているB.A.ツィンマーマンの目くるめく音楽世界を見事に体現しています。
独自の道を突き進んだB.A.ツィンマーマンは、1970年に『静止と反転』を完成させた直後、自らの命を絶ちます。彼の音楽はもしかすると、戦後に前衛の熱風が吹き荒れた20世紀よりも、21世紀の現代にこそ、ふさわしく響くのかもしれません。(キングインターナショナル)

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