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stereo誌 2023年09月号 今月の変態ソフト選手権!/再会

stereo誌 2023年09月号 今月の変態ソフト選手権!/再会

再会

セシリア・デュアルテが歌う12の魅惑のボレロ

メキシコ出身のメゾソプラノ歌手セシリア・デュアルテ。古楽から現代作品まで幅広いレパートリーをもつ多才な歌手です。
2010 年にヒューストン・グランド・オペラで行われたマルティネス作曲のオペラ「Cruzar la cara de la luna」でのレナータ役が高く評価されています。
本作は、グラミー賞を何度も受賞している名プロデューサー、ブラントン・アルスポーが手がけたセシリア・デュアルテ初のソロ・アルバムです。
メキシコやキューバのボレロを中心とした名曲が収録されています。
ボレロは、スペイン各地で発生した舞曲で、のちにキューバで広がり、その後スペイン語圏の国々、特にメキシコで、1930年から40年代にロマン歌謡として人気を博しました。
ここにはアルゼンチン出身のフォルクローレ歌手メルセデス・ソーサが歌って有名となった「アルフォンシーナと海」や「人生よありがとう」なども収録。
セシリア・デュアルテは、さまざまなボレロを情感たっぷりに歌い上げています。
セシリアはこれらの作品についてこのように語っています。
「ここに収録されている曲の多くは、私の母が歌うのを聴いてきた曲であり、幼い頃の思い出とともに、今日のアーティストとしての自分を表現するものでもあります。
なので、アルバムのタイトルを『再会(Reencuentros)』として、リスナーの方と美しい音楽を共有するとともに、ほんの少しではありますがラテン・アメリカ音楽の芸術的な豊かさも味わってもらいたいと思っています」
(キングインターナショナル)

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