MYUtakasaki

kk

新譜紹介

ストラヴィンスキー: 火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典/LSO Live

ストラヴィンスキー: 火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典
大迫力!半端ない気合!完璧なリズム!!
ラトル、LSO音楽監督就任記念演奏会シリーズのストラヴィンスキー3大バレエ!LSOの新譜は、ストラヴィンスキー3大バレエ!ラトルがLSO音楽監督に就任した際に大々的に行われた演奏会シリーズ「This is Rattle」での演奏会の記録。
ひと晩で三作品を演奏するだけでも大変なことですが、名手ぞろいのLSO。その演奏の白熱ぶりと完璧さは尋常ではありません。超注目の内容です!

《火の鳥》《ペトルーシュカ》《春の祭典》は1909年から1913年にかけて作曲され、いずれもバレエ・リュスが初演したものですが、管弦楽作品として、今なお群を抜いた人気を誇る作品であることは誰しもが認めるところ。それを腕利き集団のLSOがラトルの指揮で一晩で演奏した記録。しかも、その演奏会が、ラトルがいよいよ彼らの音楽監督に就任したことをロンドン中が祝い、世界が注目した一連の演奏会であるとなれば、その演奏の気合の入り度合いは半端ではないことが容易に想像できます。はたして、《火の鳥》の美しさ、《ペトルーシュカ》の鮮やかさ、そして激しくも一糸乱れぬリズムの《春の祭典》と、感動と興奮の連続です!
ラトルの《春の祭典》は、イングリッシュ・ナショナル・ユース管(1977)、バーミンガム市響(1987)、ベルリン・フィル(2003、2009(映像)、2012年)、LSO(2015(映像))とこれまでに6回リリースされています。ラトルは『春の祭典』について次のように述べています。「私は19歳の時からこの作品を指揮しています。まったく新しいものがもたらす衝撃とはどのようなものかを思い起こさせ、今なお大きなチャレンジの作品で、演奏する時にもっともわくわくする作品のひとつ」と。そのほか、管弦楽の中でもとりわけ高い人気を誇る作品が一挙に収録された、またとないディスクとなっています。(キングインターナショナル)

日本語の夢と目醒め/Waon Records 2022年12月23日

日本語の夢と目醒め

現代音楽のエキスパート吉川真澄による、平野一郎、武満徹、林光の歌曲。

現代音楽のエキスパート吉川真澄による、平野一郎、武満徹、林光の歌曲。日本語の詞に寄り添い、時に激しく渡りあう三者三様の音楽を、それぞれに個性きわだつ三人のピアニストと共に収録した1枚です。
特殊発声やボディ・パーカッションで、自然に満ちる声や音を再現したWAONCD-330≪平野一郎「四季の四部作~春夏秋冬」≫(本作などを実演した舞台で2015年佐治敬三賞を受賞)とはまた違って、今回は、ことばのある作品を選んで演奏しています。
≪邪宗門・魔睡≫は、平野一郎が14歳の時から魅了されていた北原白秋の≪邪宗門≫をモノオペラにしたものがもととなった作品。もともとは全6章からなり、15楽器と指揮者、そして声(母音唱や歌唱、朗唱、朗読などおよそ6段階に大別される多様な発声が要求される)、という編成ですが、吉川真澄がこの作品の第I部「魔睡」をぜひ連作歌曲として再編してほしいと平野に打診して完成したのがここに収録されたもの。現実とも夢ともつかない吉川の言葉の表現に、世界に引き込まれます。
武満作品は、鷹羽弘晃のあらたな編曲を得ての録音。林光作品は未出版ですが、「アメリカ」にまつわる佐藤信(劇作家・演出家)の詩に林光が、語るようにうたい、かと思うとうたうように語り、時にシャウトやウェスト・サイド・ストーリーの断片、ジャズまでもが登場する音をつけた作品。少ない音符とコードネーム、リズムのアウトラインを記した譜面がそのまま遺されているだけの作品なので(委嘱者の伊藤淑と林光による録音が存在)、奏者は大胆にアプローチすることが求められる作品です。(キングインターナショナル)

2022年度 第60回「レコード・アカデミー賞」決定!受賞ディスク一覧

レコード・アカデミー賞は、音楽之友社が1963年(昭和38年)に創設したもので、1年間に国内のレコード会社から発売されたクラシック・レコードのうち、『レコード芸術』誌「新譜月評」で高い評価を得たものの中から部門ごとに演奏や録音などの最も優れたディスクを選定し、発売レコード会社を表彰するものです。2022年度の大賞はラファエル・ピション指揮ピグマリオン・バロック・アンサンブル他によるJ.S.バッハ: マタイ受難曲(HMF)、大賞銀賞はフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル他によるドビュッシー: 歌劇「ペレアスとメリザンド」(HMF)、大賞銅賞はアンナ・プロハスカ(S)イザベル・ファウスト(vn)によるクルターク:カフカ断章(HMF)がそれぞれ選ばれ、ハルモニア・ムンディのTOP3独占となりました。
(タワーレコード)

 

【TOWER RECORDS ONLINE】

Jazz Giant/Concord 2022年12月中旬(LPレコード)

Jazz Giant<限定盤>(LPレコード)
4世代のジャズ・アーティストを驚かせるほどの素晴らしい才能を持つベニー・カーターが50歳の時にシェリー・マン、バーニー・ケッセル、テナー・サックスの巨匠ベン・ウェブスターなど豪華なキャストと録音し自らはアルト・サックス、トランペット、アレンジを担当した代表作。(発売・販売元 提供資料 )

Jazz At The Pawnshop (Deluxe Edition 200g 2LP)/2xhd 2023年03月下旬

Jazz At The Pawnshop (Deluxe Edition 200g 2LP)
Various Artists
Jazz at the Pawnshopは、スウェーデンのサウンドエンジニア、ゲルト・パームクランツが1976年12月6日から7日にかけて、スウェーデン・ストックホルムのJazzpuben Stampenで行ったマルチセッション録音です。
ジャズクラブができる前は、この場所で質屋が営業していたそうです。Proprius Records の創設者 Jacob Boethius がプロデュースしたこのアルバムは、複数のレーベルとフォーマットで何度も発行されています。このアルバムは、多くのオーディオマニアが20世紀最高のジャズ録音のひとつとして高く評価しています。
アルネ・ドムネラス(アルトサックス、クラリネット)、ベングト・ハルベリ(ピアノ)、ラーシュ・エルストランド(バイブ)、ゲオルグ・リーデル(ベース)、エギル・ヨハンセン(ドラムス)が参加。 発売・販売元 提供資料

HMFの名盤SACD化シリーズ3タイトル~イザベル・ファウスト&エラス=カサド 日本独自企画・限定盤!

日本独自企画・限定盤!
SACDシングルレイヤー盤(2022年リマスタリング)。ハルモニア・ムンディ・フランス・レーベルからハイレゾ音源をライセンスしてSACDリマスタリングを施した、日本独自企画盤です。(1)ファウスト、ケラス、メルニコフ、そしてエラス=カサド&FBOによるベートーヴェンの三重協奏曲、(2)エラス=カサドとパリ管による《春の祭典》&ファウストとのエトヴェシュ《アルハンブラ》、(3)ファウスト、ケラス、メルニコフによるベートーヴェンのピアノ三重奏曲集の3タイトル。(タワーレコード)

【TOWER RECORDS ONLINE】

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/ベートーヴェン: 交響曲全集 – 1977年普門館ライヴ

ベートーヴェン: 交響曲全集 – 1977年普門館ライヴ [XRCD]<完全限定生産盤>
ヘルベルト・フォン・カラヤン 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOKYO FM 名盤の代名詞、カラヤンのベト全
1977年普門館ライヴがXRCD化!
2022年をもって生産終了する
銘規格XRCD最後の輝きをお聴き逃しなく!

通常CDプレーヤーで再生可能な高音質規格として1996年にビクター社が開発、高音質ブームの先駆けとして一世を風靡した「XRCD」。専用カッティングマシンの老朽化に伴い製造の継続が困難となり、2022年内をもってXRCD規格そのものの生産終了が発表されています。XRCDにこだわって数多くのタイトルを発売してきたGLOBAL CULTURE AGENCYレーベルの協力のもと、ビクターにてXRCD用のマスタリングを施し製品化。2023年以降は追加生産が不可能となるXRCDの貴重な新譜です。CDともSACDとも違った個性を持つXRCDの魅力をお楽しみください。

XRCDとして生まれかわったのは、TOKYO FMが録音した帝王カラヤン&ベルリン・フィルの1977年ベートーヴェン・チクルス、東京・普門館での交響曲全曲ライヴ。ティンパニはテーリヒェンとフォーグラー、コンサートマスターはシュヴァルベ、シュピーラー、ブランディスという当時の黄金メンバーが来日し最高のサウンドを披露した伝説的ライヴで、カラヤンが激賞した田中信昭氏率いる合唱団との第九も見事な熱演となっており、まさに聴き継がれるべき記念碑的な録音と言えます。XRCDのキャラクターを生かした音造りにご期待ください。

〈XRCDの特徴〉
CDプレーヤーで再生できる後続の高音質規格としてはSHM-CD、Blu-spec CD、UHQCDがありますが、これらは盤自体の素材を変えて音質の向上を目指したもの。それに対しXRCDは素材を変えるのではなく、音造り自体に特別な製法を用いた規格であることが特徴です。マスタリングからプレスに至るまですべての工程はビクター社内に整備された「XRCD専用」の製造ラインで行われ、徹底した厳しい品質管理を経て商品化。まさに門外不出の規格であり、他とは一線を画した、まったく特別な存在として認識されるべきものだと言えましょう。(キングインターナショナル)

【TOWER RECORDS ONLINE】

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/Reflections

Reflections
Opus 3 Records は、個性的なレーベルの多いスウェーデンでもオーナーの趣味がもっとも強く反映したアルバムをリリースすることで知られます。スウェーデンのピアニスト、トミー・クローナ Tommy Crona のトリオのアルバムもその一枚。 オーナーのヤン=エーリク・ペーションが、こんなメッセージを寄せています。 「トミー・クローナは、とてもとても才能のある卓越したピアニストだ。信じられないだろうけど、これがトミーのデビュー・アルバムなんだ。トミーがスウェーデンでベストのドラマーとベーシストと一緒に組んだバンド。そうだな、音楽を聴けばわかるよ」。  トミー・クローナは、「ザ・フー」や「アニマルズ」といったポップ・ミュージックで音楽と出会いました。クラシカル・ピアノを弾き始めてからはバルトークとショパンが気に入り、ブルースとジャズを聴くようになると、ハービー・ハンコックのピアノに「やられた」と言います。進むことを考えていた王立ストックホルム音楽大学には当時、今のようなジャズ科がなかったため、かわりに、ピアニストとしていろいろなバンドでジャズ演奏を経験する道を選びました。その後、車ビジネスの世界に入り、2年前に引退すると、ふたたび音楽の生活に戻ることを決心。教会やジャズクラブでのセッションを楽しんでいます。  トミーのもっとも気に入りのピアニストのひとりは、チック・コリアでした。1970年代の始め、アルバム『リターン・トゥ・フォーエヴァー』で知ったエリクトリック・ピアノの斬新な使い方に魅せられ、彼のスウェーデン・ツアーや海外のコンサートに足を運びました。チック・コリアの作品は、ハンス・バッケンルート Hans Backenroth のベースとイェスペル・クヴィーベリ Jesper Kviberg のドラムによる『回想』と題したこのアルバムで2曲、演奏しています。アミューズメントパークのミラーハウスが思い浮かぶ「ジャズ・ワルツ」の《Mirror Mirror》と素晴らしいピアニストに彼が捧げた《Bud Powell》。そのほかにジミー・ヴァン・ヒューゼン、セロニアス・モンク、ピーター・バーンスティーンたちのスタンダード・ナンバーとつづき、最後に、ヤン・ユーハンソンの編曲で広く知られるようになったダーラナ地方の民謡《Visa fran Utanmyra(ユータンミューラの歌)》をトミー自身が、異なるハーモニーの4分の3拍子で作った編曲で演奏しています。(発売・販売元 提供資料)

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/パルファン

パルファン
香るエスプリ、彩るスパイス、詩情を纏った心地よさ―実力派ピアニスト深貝理紗子、待望のメジャーデビュー!
サティ、ドビュッシー、ラヴェル、日本初録音のダンディまで、魅惑の音色に陶酔する、必聴の一枚!透き通るような音色と知性、独創的な感性を持ったピアニスト深貝理紗子が待望のCDデビューを飾る。パリで研鑽を積んだ彼女は幅広いレパートリーを携えているが、なかでもフランス近現代音楽でその研ぎ澄まされたエスプリを発揮する。詩情溢れるプログラムから彼女の真摯な演奏スタイルを通し、フランス音楽特有の色と香りに包まれることだろう。
隠れた名匠ヴァンサン・ダンディの『山の詩』は日本初録音である。自然の美を称え、作品の最後には妻への愛が描かれる。深貝は風通しの良い立体的な響きのなかに、軽やかな遊び心と人間らしい激情を織り交ぜていく。美しい旋律は選び抜いた言葉で慈しむように奏でられ、長大なドラマを見たような充実感を残す。この演奏を聴いたら、ドビュッシー、ラヴェル、サティに繋がるダンディがなぜ今まで認知されてこなかったのか不思議に思うはずだ。
「フランス独自の音楽を確立しようという愛を感じる」と深貝が語るドビュッシーの『ピアノのために』は、パンチの効いたテクニックと輝かしい音色に満ちている。五音音階などの新しい旋法に加え、バロック懐古のスタイルを取ったこの作品は、確かに音楽史上ひとつの分岐点と言えるだろう。手の内に入った演奏は並々ならぬ意欲を感じさせ、心地よい快感を煽る。

(発売・販売元 提供資料 )

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/『ヴィオローネの奥義』 ~蘇るコレッリのチェロの音色~

『ヴィオローネの奥義』 ~蘇るコレッリのチェロの音色~

失われていたコレッリの楽団の”ヴィオローネ”の音色を再発見する。

バロック・ヴァイオリンの鬼才、エンリコ・オノフリが最も信頼するイタリアのバロック・チェロの達人、アレッサンドロ・パルメリが「コレッリの楽団のヴィオローネ」と呼ぶ名器〈チマパーネ〉。このヴィオローネは、古楽において一般的にコントラバスの名称で呼ばれている楽器ではなく、アルカンジェロ・コレッリの楽団でヴィオローネ奏者としても演奏していた弦楽器の名工、シモーネ・チマパーネ作の大型のチェロのことである。本作は、そのイタリア国宝級の1685年作のオリジナルの 〈チマパーネ〉を愛器とするパルメリが、味わい深く、そうして雄弁に、その『ヴィオローネの奥義』を披露する珠玉のアルバム。
共演は、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、イマジナリウム・アンサンブルの首席通奏低音奏者、リッカルド・ドーニがチェンバロとオルガンを演奏。ヴィオロンチェロの二重奏曲では日本のバロック・チェロ奏者、懸田貴嗣が参加している。(発売・販売元 提供資料 )

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/プーランク:ナゼルの夜会

プーランク:ナゼルの夜会

フランス音楽のスペシャリストが綴る、響き華やかな作品集

フランス音楽のスペシャリストとして近年存在感が高まる伊藤曜子による、待望のプログラム。
「ナゼルの夜会」はプーランクの初期を代表する重要作品。転調が多く配され、各曲が豊かな個性を持つ組曲を、巧みな響きの変化で奏でます。「鳥のカタログ」からの2曲は、メシアンから薫陶を受けた藤井一興を師とする伊藤ならではの、色彩感を伴った熟考されたタッチで、響きのモザイクを作り上げていきます。

伊藤曜子
第40回フランス音楽コンクール第1位、フランス大使賞、毎日放送賞受賞、第10回ヨーロッパ国際ピアノコンクール金賞グランプリ、第4回フランスピアノコンクール成人の部最優秀賞、第21回日本ピアノコンクール特級の部第1位などのほか、2007年度現代フランス音楽賞、2008年度および2009年度メシアン「鳥のカタログ」特別賞などの受賞歴がある。
(マイスター・ミュージック)

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/ゴッドファーザー 愛のテーマ ~coba編曲 世界のポップス名曲選~

ゴッドファーザー 愛のテーマ ~coba編曲 世界のポップス名曲選~

メロディの美しさに酔いしれる世界のポップス名曲選。

クラシックギター界のレジェンド・荘村清志の最新盤は、世界中で愛される映画音楽・ポップス選集です。アコーディオニストであり作曲家・編曲家として広く活躍するcobaが全曲アレンジを手がけました。
誰もが聴いたことのある有名な楽曲でありながら、新しさも感じられるアレンジが、メロディの美しさを際立たせています。CDタイトルにもなっている「ゴッドファーザー」の《愛のテーマ》に漂う哀愁、華やかな技巧が彩る感動的な映画音楽や、叙情あふれるバラードなど、荘村の豊かな歌心を存分にご堪能ください。(オクタヴィア・レコード)

【TOWER RECORDS ONLINE】

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の特選盤/J.S.バッハ: ヴァイオリン・ソナタ集

J.S.バッハ: ヴァイオリン・ソナタ集 [SACD Hybrid x MQA-CD]

アンドニ・メルセロのJ.S.バッハ!

高音質レーベル Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド盤!
Eudoraが満を持して送り出す、最高音質のJ.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ!

スペインの高音質レーベルEudora!SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様でリリースされる、バッハのヴァイオリン・ソナタ集!演奏はカザルス弦楽四重奏団の元メンバー、アンドニ・メルセロ!スペイン・サラゴサにあるサン・ミゲル教会の没入感ある音響効果と、メルセロの温かみのあるシルバートーンを、Eudoraのレコーディング・エンジニア、ゴンサロ・ノケが見事に捉えています。Eudoraが満を持して送り出すこの新たな録音は、多くのリスナーにとって嬉しい驚きとなることでしょう。

「私たちは、これらの作品を録音するという冒険に乗り出す時が来たと感じました。この音楽への無条件の愛、バッハの音世界への情熱、私たちの人生を照らしてくれる芸術への尊敬の証として……そしてより個人的なレベルでは、アンドニと私が初めて一緒に演奏してから30年、生涯にわたる素晴らしい友情の30年を祝う最高の方法として。」(アルフォンソ・セバスティアン)
(東京エムプラス)

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/ハリウッド・サウンドステージ

ハリウッド・サウンドステージ
ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドンの原点回帰プログラム!
ハリウッド黄金期を謳歌する映画音楽集!2度のBBCミュージック・マガジン賞受賞(「レスピーギ:ローマ三部作」〔RCHSA5261/CHSA5261〕と、「コルンゴルト:交響曲嬰ヘ調」〔RCHSA5220/CHSA5220〕)や、2021年のBBCプロムスでの初コンサートの世界的な評価で著しい躍進を続けるジョン・ウィルソンと、彼が再結成した”シンフォニア・オヴ・ロンドン”の新録音は、なんと「映画音楽集」!
ジョン・ウィルソンが再結成する前の元祖”シンフォニア・オヴ・ロンドン”は、1958年にバーナード・ハーマンが手掛けたヒッチコック監督の名作『めまい』のサウンドトラックを始め、300本以上の映画の音楽クレジットに登場し、1950年代を代表する録音オーケストラとして名を馳せました。ジョン・ウィルソン自身も、元々は映画音楽やミュージカル・ナンバー、ライト・ミュージックのスペシャリストとして人気を誇った指揮者のため、彼らにとってまさに原点回帰ともいえるスペシャル企画。「虹の彼方に」を含む『オズの魔法使い』や『マイ・フェア・レディ』、『いそしぎ』などの名作に、今回初録音となる『レベッカ』の組曲まで、ハリウッド黄金期の名旋律・名ナンバーを謳歌する充実したプログラムを、Chandosが誇るサラウンド・サウンドのハイブリッドSACDでお届けします。(東京エムプラス)

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/ブルックナー: 交響曲第4番

ブルックナー: 交響曲第4番
ラトル&LSOによるブルックナー第4番
2021年グンナー=コールス版による世界初録音!
ブルックナーの作曲工房をたずねるような企画2022年秋に来日するラトル&LSOが、ブルックナー交響曲第4番を録音しました。2021年に出版されたグンナー=コールス校訂版(アントン・ブルックナー原典版全集/Anton Bruckner Urtext Gesamtausgabe/ABUGA・・・アーノンクールをパトロンとしてスタート、2015年より出版を開始。現在のパトロンはラトル)に基づく世界初録音という注目すべき内容です。2021年10月の録音(無観客収録)ですが、これに先立ち9月に演奏会で取り上げ絶賛されました。
オーケストラが非常によく鳴っていて、ラトルが信念をもって掲げる明確なヴィジョンに、オケが一丸となって応えているのがよく感じられる演奏となっています。
グンナー=コールスの版は、様々な作業段階によって異なる楽曲の姿を、コールスが一つの版としてまとめているのではなく、その異なる姿を、ossiaや、カットがある場合小節から小節へ飛ぶポイントを記すなどしてひとつの譜面上に提示しているのが特徴。最終的な取捨選択の判断は指揮者(演奏者)にゆだねられています。Disc1には全曲が通しで収録。第1-3楽章は1881年2月のリヒターによる初演時時点に成立していた作業段階B、そしてフィナーレはブルックナーが提案したカットあり版=作業段階C(今回、演奏可能な版として初めて出版されたそう)を採用しています。そしてDisc2には、様々な段階での楽章が収録されています。ブルックナーの作曲工房をおとずれ、作曲過程を追体験できるような、大変興味深い2枚組となっています。
(キングインターナショナル)

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/ストラヴィンスキー: 火の鳥、ミューズを率いるアポロ

ストラヴィンスキー: 火の鳥、ミューズを率いるアポロ
ルクセンブルク・フィルの透明な響きが冴える
ヒメノが作品の美しさを見事に引きだしたストラヴィンスキー2作ヒメノとルクセンブルク・フィルによるストラヴィンスキーの登場。すでにこのコンビには、「春の祭典」「カルタ遊び」「アゴン」を収めたストラヴィンスキーのアルバム(PTC-5186650/KKC-6011)があり、高く評価されただけにこちらもまた注目のリリースといえましょう。
プログラムは≪火の鳥≫と≪ミューズを率いるアポロ≫。1910年から、ディアギレフの死の年1929年までの間に、バレエ・リュスは、ストラヴィンスキーの音楽によるバレエ作品を12作上演しましたが、その第1作が≪火の鳥≫そして最後が≪ミューズを率いるアポロ≫でした(もともとは≪ミューズ≫は他の目的で作曲され、のちにバレエ・リュスでも用いられた)。≪火の鳥≫のポストロマン派的な幻惑的な世界では、ヒメノはオーケストラをミステリアスにならしています。
≪ミューズを率いるアポロ≫(1928)では、新古典主義的なエレガンス全開。「ミューズ」のストーリーは、様式美と理想的な美の象徴であるアポロが誕生するところから、アポロが成長し、ミューズたちの先頭に立ってパルナッソスに入城する、といったシンプルなものながら、ヴァイオリン・ソロが活躍する楽曲もあったり、音楽的にはたのしめるものです。ヒメノは、オーケストラを室内楽的かつ自由に響かせています。ヒメノとオーケストラの間のあつき信頼関係が感じられる演奏となっております。(キングインターナショナル)

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/モーツァルト: 歌劇「後宮からの逃走」全曲

モーツァルト: 歌劇「後宮からの逃走」全曲<タワーレコード限定>

スウィトナー生誕100年企画。
初のオペラ録音となった「後宮」を初SACD化。
1961年のステレオ録音。柔和な美しい音質も必聴!
アナログ領域でのみマスタリングを行い、ダイレクトでDSD化!
本国のETERNAオリジナル・アナログテープ最新復刻企画 SACDハイブリッド化第24弾

定評あるスウィトナー(1922.5.16-2010.1.8)のモーツァルト録音の中でも、自身初のオペラ録音(セッション)となった名盤「後宮からの逃走」全曲を初SACD化として復刻しました。1961年のステレオ録音であり、記念すべきアルバムです。1960年にドレスデン歌劇場およびシュターツカペレ・ドレスデンの音楽総監督兼首席指揮者に就任してから翌年の録音であるにもかかわらず、既にその後のスウィトナーの特徴のひとつである音楽の自然な流れが随所に感じられ、余裕をも感じさせる演奏となっているのは見事です。収録時39歳の若さながらも、ほぼ同年代の主要歌手陣と共に伝統あるオーケストラから極上の響きを引き出す手腕は既にあり、初めてのオペラ録音であるとは思えない出来で落ち着きさえ感じられます。主にベルリン国立歌劇場で活躍していたコンスタンツェ役のユッタ・ヴルピウスの精緻な歌唱も素晴らしく、この録音に華を添えています。音質はETERNAのステレオ初期録音とはいえしっかりしており、今回の最新復刻でも古さを感じさせません。堅実な録音はエンジニアのC.シュトリューベンによるところも大きく、60年以上経った現代においてもその音質が明瞭に保たれているのは凄いことです。尚、この録音では歌と語りが別キャストとなっています(解説書内に欧文で表示)。

今回の復刻に際して、マスターテープはレーベルからウィーン在住のマスタリング・エンジニアであるクリストフ・スティッケル氏のスタジオに空輸し、アナログ領域でのマスタリングを行った上で、デジタル化にあたってはSACD層用のDSD化とCD層用のPCM化を別系統で行い製品化。この企画では、現在考えられる限り理想的な方法でのマスタリングを実現しました。その効果は著しく、マスターテープに残されていたクオリティを極めて忠実に再現することが可能となり、さらにアナログ領域のみでのマスタリングとダイレクトDSD化が、より音質的に効果をもたらしています。従来と比較して驚くほど鮮明で解像度が高くなったことにより、演奏に対する更なる評価が期待できるほどの出来です。尚、解説書には今回使用したオリジナルのアナログ・マスターテープの外箱の写真もカラーで掲載してあります。(タワーレコード)

 

【TOWER RECORDS ONLINE】

stereo誌 2022.12月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/シベリウス:交響曲第2番&第5番

シベリウス:交響曲第2番&第5番 [UHQCD x MQA-CD]
クラシック界の新時代の幕開けを象徴する、26歳のマエストロ、クラウス・マケラ。
10月の再来日に向けた日本限定来日記念盤!クラシック界に衝撃を与えた26歳の指揮者、クラウス・マケラの来日記念盤!今年3月にクラシックの名門レーベルDeccaがリッカルド・シャイー以来40年ぶりにサイニングした指揮者として話題を集め、その際にリリースしたデビュー作、『シベリウス:交響曲全集』から、交響曲第2番と第5番をカップリングしたアルバムを日本限定でリリースします。クラウス・マケラは1996年フィンランド生まれの26歳。12歳からシベリウス・アカデミーにてチェロと指揮を学び、若くしてスウェーデン放送交響楽団の首席客指揮者に就任したほか、これまでにフィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、ライプツィヒ放送響など、世界の一流オーケストラと共演し、いずれも高い評価を得て「数十年に一度の天才指揮者の登場」とも評される大成功を収めています。
2020年、24歳の若さでノルウェーのオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任、翌2021年のシーズンからは、名門パリ管弦楽団の音楽監督にも就任しました。先日、楽団員の投票により、2027年から10年契約でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に就任することが発表され、クラシック界の新時代を象徴するニュースで大きな話題を集めました。
(ニバーサル・ミュージック)