MYUtakasaki

kk

新譜紹介

stereo誌 2023年04月号 今月の変態ソフト選手権!/GENUG~満ち足りた死へ~

GENUG~満ち足りた死へ~

バッハ、アーレ、シェレ、アルマ・マーラー、グルシュマン

ゴードン・サファリ率いるアンサンブル・バッハヴェルクヴォーカルのそれぞれの時代の「死」への向き合いかたに焦点を当てたアルバム

コラール「イエス、わが喜び」を題材にしたアルバム(MDG-92322076)をリリースした、ゴードン・サファリ率いるアンサンブル・バッハヴェルクヴォーカル。
今回のテーマはJ.S.バッハのカンタータ第82番でも歌われている「わたしは満ち足りている」Ich Habe Genug (it is Enough)。このカンタータは、老人シメオンが救世主たる幼子イエスを抱き、満ち足りた気分で安らかな死を迎えて清められたいと願う場面を題材にしたもの。この言葉をテーマに、バッハ、アーレ、シェレ、アルマ・マーラー、グルシュマンと時代を超えた作曲の作品を収録することにより、死に向き合う人々の考え方の変化を印象的に表したアルバムとなっています。アンサンブル・バッハヴェルクヴォーカルが色々な時代の音楽を柔軟に解釈し、優れた音楽的センスで演奏。MDGの見事な立体音響録音もあいまって、感動的な1枚に仕上がっています。(キングインターナショナル)

stereo誌 2023年04月号 今月の変態ソフト選手権!/信仰の奇跡

信仰の奇跡
注目の作曲家ゴリホフやラミレスのミサ・クリオージャ収録!
ラテン・アメリカの作曲家による宗教作品集!ラテン・アメリカの作曲家による宗教音楽集。この中で最も知名度の高いオズバルド・ゴリホフ(ゴリジョフ)はアルゼンチンの作曲家で両親はルーマニアとウクライナからアルゼンチンに移住してきた。彼の「聖餐」は静謐な祈りに溢れた佳曲、「デモス・グラツィアス」はラテン版伊福部昭といった趣き(映画「モスラ」に出てきそうな音楽である)。ビルバオの「聖ヨハネの祝日」はいかにも民族音楽そのものといった感じの野性的な民衆の祈りの音楽。かつてホセ・カレーラスが録音して一躍有名になった「ミア・クリオージャ」も収録。「セント・マーチン・デ・ポレス」の作曲者メアリー・ルー・ウィリアムスは女性ジャズ・ピアニアトの草分けとしてセロニアス・モンク、ディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、デューク・エリントンらジャズの巨人たちからも敬愛されていた人物。収録されている作品はいずれも現代音楽にありがちな頭でっかちの作品ではなく、ストレートに心に響いてくる内容。(東武ランドシステム)

stereo誌 2023年04月号 今月の変態ソフト選手権!/かへろかへろと – 山田耕筰歌曲集

かへろかへろと – 山田耕筰歌曲集
阿部雅子 (Classical) 、 西山まりえ

―子供時代の追憶の中に『からたちの花』『この道』『赤とんぼ』といった名曲のルーツを見つけることができる―
―『かへろかへろと』『ほういほうい』『夜中』など、まだ広く知られていない小曲を多く収めている―
―素朴であたたかく、山田の子供時代に、そして聴く者の子供時代に心を巡遊させてくれる愛らしい歌たち―

【録音】
録音会場:神奈川県立相模湖交流センター
録音日:2021 年11 月2 日-4 日 録音フォーマット:DXD

かへろかへろと – ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

【TOWER RECORDS ONLINE】

初春~和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤~/ RESPECT RECORD

お正月、慶事には最適の一枚!
上原潤之助、米谷和修、梅屋喜三郎
「初春~和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤~」

三味線、笛、鳴物──和楽器が奏でる、おめでたい調べ決定盤!
見事なアンサンブルが、至福のひとときをお届け致します。

純邦楽で、おめでたい時のアルバムと言えば、琴が定番であり、琴をメインに据えたアルバムは数多あります。本作は三味線、笛及び能管、鳴物による演奏であり、また、収録曲にも工夫を凝らし、従来の「おめでたいアルバム」とは違う、新機軸を打ち出した意欲作です。
収録曲は、お正月を始め、慶事に最適な端唄を中心に選曲しました。これぞお正月と言える、笛と、鳴物の囃子から賑やかに始まる「初出見よとて」。笛の音がお正月気分を盛り上げる「獅子は(せんほんかいな)」。清々しいウグイス笛の鳴き声が聞こえる「初音聞かせて」「梅にも春」。今にも獅子舞が出て来そうな「四丁目」「屋台」。本来は歌が入る端唄の曲を、インストにアレンジすることにより、曲そのものが持つ雰囲気を、より明確に際立たせました。
アルバムは、新春に爽やかなひとときを告げる、鶯の鳴き声からスタートし、心晴れ晴れとする、おめでたい楽曲が続きます。思わず「浅草詣り」や、「お伊勢参り」に出掛けたくなります!
長く愛聴して頂ける、おめでたいアルバムの登場です。
なお、ジャケットは、朝日新聞のbeに連載され、話題になった小池真理子氏のエッセイ「月夜の森の梟」の挿絵でも注目された、横山智子氏による、今作のための、書き下ろしオリジナル絵画です。(発売・販売元 提供資料)

ストラヴィンスキー: バレエ音楽「春の祭典」、ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)/TOWER RECORDS DEFINITION SERIES

フィラデルフィア管弦楽団の黄金時代を引き継いだ垂涎の録音!
密度感の高いムーティと伝統オケとの競演。アナログ録音末期の優秀録音!
新規で本国オリジナル・アナログ・マスターテープより復刻。新規解説付。世界初SACD化

これら2曲はムーティがオーマンディの後を継いでフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任する以前の1978年の録音ですが、既に名人集団を統制しつつもムーティらしい濃厚な音楽に溢れた極上の名演が聴き取れます。
旧EMIによるアナログ末期の録音は今回の高音質化により一層引き立てられました。
まさにオーマンディ時代を継承する黄金サウンドであり、演奏・録音共に最上の音色に仕上がっています。超優秀録音盤を世界初SACD化。
今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。
新規解説付。永久保存盤です。(タワーレコード)

【TOWER RECORDS ONLINE】

石川さゆり「Transcend」/石川さゆり Stereo Sound

名曲「津軽海峡・冬景色」「天城越え」をジャズアレンジで新録!
歌手活動50周年記念アルバム『Transcend』
石川さゆり初のSACDリリース

1973年にデビューした石川さゆり歌手活動50周年を記念して制作されたNewアルバム『Transcend』

本作は、石川さゆりのボーカリストとしての魅力を最大限に伝えるべく、“より良い音“にこだわり、贅を尽くした制作体制がとられているのが大きな特徴のひとつです。

膨大なレパートリーの中から石川さゆりの代表曲6曲を厳選し、3曲を豪華ビッグバンド、3曲を大編成ストリングスオーケストラによる新アレンジ・新録音で収録した作品。

石川さゆり:Transcend(シングルレイヤーSACD)【予約商品・3月31日より順次発送予定】 レコードショップ ステレオサウンドストア (stereosound-store.jp)

ロマンティック/King International 2023年03月19日

ロマンティック
世界的コントラバス奏者 池松宏
直球勝負の新譜の登場!
圧倒的な歌に満ちた音楽
コントラバスとは思えない音、そしてテクニック世界的コントラバス奏者、池松宏。東京都交響楽団首席奏者として、また、サイトウ・キネン・オーケストラや紀尾井ホール室内管弦楽団等のメンバーおよび、室内楽、ソロ等で活躍する傍ら、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたるなど、誰もが認める、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者です。

池松宏が、直球勝負でありながら、こだわりのある選曲の新譜をリリースします。
シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調にはじまり、アルペジョーネ・ソナタ、そして、大コントラバス奏者のクーセヴィツキーが編曲したヴォカリーズ。
コントラバスのオリジナル曲で、池松にとって大切過ぎて今まで録音できなかった作品と語る「エレジー」、そして、伴奏のメロディが好きで、これまでに何度となく演奏してきているR.シュトラウスの「あした!」という、充実のリサイタルのようなプログラムです。

ディスク冒頭のシューマンの熱い歌から一気に池松の音楽に引き込まれます。コントラバスであることを忘れさせるテクニックと音色、そして音楽は圧巻。アルペジョーネ・ソナタでは坂野のピアノの美しい音色も冴える中、池松の歌がしみわたります。
小品3篇は、どれも密度の濃い世界が展開されており、コントラバスという楽器を超えた、池松の音楽が開花しています。

ピアノには、池松のデビュー・リサイタルで共演して以来信頼を寄せる坂野伊都子を迎えました。密度の濃いアンサンブルにも注目です。
(1/2)(キングインターナショナル)

マーラー: 交響曲第2番「復活」/Warner Classics 2023年04月28日(LPレコード)

マーラー: 交響曲第2番「復活」<限定盤>

オリジナル・マスターテープより、2023年最新リマスター音源によって、180gアナログLP盤として数量限定生産!

マーラーとの出会いのきっかけともなったこの作品をクレンペラーは大切にし、戦後、各地で何度もとりあげていました。
それらの多くは評判となりましたが、特にこの旧EMIへのセッション録音は、充実した内容という名高い名盤の1枚です。

第1楽章の冒頭から気迫に満ち、執拗なまでのコントラバスへのこだわりが有無を言わせぬ迫力を生み出す第1主題部を形成、第2主題部では無用な感傷を排して透明な美感を表出し、それらの明確なコントラストとリズム処理により、推進力に富む力強い音楽を展開。
第2楽章では、後半、ピツィカートに導かれる叙情的な部分でのあたたかな音楽にクレンペラーの作品への愛情が感じられるほか、錯綜としがちな長大な第5楽章では、骨太な表現で一貫、シンフォニックなまとまりの良さで作品を見事に仕上げています。

2023年のクレンペラー没50年を記念して、この名盤をオリジナル・マスターテープより、2023年最新リマスター音源によって、180gアナログLP盤として数量限定生産致します。
(ワーナーミュージック・ジャパン)

エリー・アーメリング~バッハ・エディション<限定盤>/Australian Eloquence/Decca 2023年03月下旬

エリー・アーメリング~バッハ・エディション<限定盤>

祝90歳記念。「完璧なバッハ・ソプラノ」によるバッハ声楽曲集。CD20枚組BOXセット

オランダのソプラノ歌手エリー・アーメリングが今年(2023年)90歳を迎えます。それを記念して、アーメリングがデッカとフィリップスに行ったバッハ録音が初めてまとめて発売されます。CD20枚組BOXセット。限定盤。

アーメリングは『グラモフォン』誌に「最も完璧なバッハ・ソプラノ」と称えられました。

エルネスト・アンセルメ、レイモンド・レッパード、カール・ミュンヒンガー、ヘルムート・ヴィンシャーマンの指揮による13曲のカンタータ、マタイとヨハネの受難曲、ロ短調ミサ曲の他、『クリスマス・オラトリオ』は1966年にミュンヒンガーと、1972年にオイゲン・ヨッフムと録音を行っています。また、珍しいBWV235と236のミサ曲も収録されています。

オリジナル・ジャケット仕様。ブックレット付き。2022年7月にアーメリングの自室で行われた新しいインタビューを基に書かれたオランダの批評家Rene Seghersのエッセーでは、バッハにおけるアーメリングの芸術性が再評価されています。アーメリング自身もこのセットへ寄稿し、偉大なバッハの声楽曲を愛する人すべてに向けてその魅力を伝えています。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

『レコード芸術』2023年03月号 新譜月評 優秀録音/チャッコーナ!

チャッコーナ!
ライラ・シャイエーク 、 ラ・チェンティフォリア

古楽新世代を牽引するライラ・シャイエーク新録音は17世紀のシャコンヌ・アルバム!
彼女が自ら招集した精鋭アンサンブル「ラ・チェンティフォリア」デビュー盤!

スイスが誇る古楽専門の音楽大学「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」で古楽界の大御所キアラ・バンキーニに学び、2010年からはバンキーニの後任として自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務めながら、バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーとして様々なコンサートや録音で存在感を示してきたバロック・ヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク(レイラ・シャイエ)。
昨年のリリースをもって3巻からなるルクレールのヴァイオリン協奏曲集を完結させたシャイエークの新録音は17世紀に書かれたシャコンヌ集!遅くとも16世紀には南米からスペインに伝わったとされその後瞬く間にヨーロッパ全土に広がり、ポピュラー音楽の基礎ともなったといわれるシャコンヌ(チャッコーナ、チャコーナ)。本アルバムではドレスデンのシュランク2世の有名なコレクションから、ベルターリ、パーセル、シュメルツァー、マッテイス、コレッリといった作曲家の作品を収録。そしてアルバムの最後を飾るのはパッヘルベルの「カノンとジグ」。カノンだけが飛びぬけて知名度が高く単独で演奏されることも多いですが、ここでは通常無視されてしまっているジグも合わせて収録しています。
このアルバムがデビュー盤となるラ・チェンティフォリアは2019年にシャイエークが設立したアンサンブル。Glossaレーベルでもおなじみのエヴァ・サラディンをはじめ、朝吹園子、ダニエーレ・カミニティ、ジョナサン・ペセク、ヨハネス・ケラーといったそれぞれが古楽界で大活躍する名手たちで構成され、バロック時代の音楽を主に演奏しています。(東京エムプラス)

【TOWER RECORDS ONLINE】

『レコード芸術』2023年03月号 新譜月評 優秀録音/モンテヴェルディ: マドリガーレ集第9巻「2声と3声のマドリガーレとカンツォネッタ」&「薄情な女たちのバッロ」

モンテヴェルディ: マドリガーレ集第9巻「2声と3声のマドリガーレとカンツォネッタ」&「薄情な女たちのバッロ」
ラ・フォンテヴェルデによる日本初のモンテヴェルディのマドリガーレ全集!
6年の歳月をかけた渾身のアルバム最終章はマドリガーレ集第9巻『2声と3声のマドリガーレとカンツォネッタ』!
「薄情な女たちのバッロ」も同時収録!

鈴木美登里を中心に結成された本格派声楽アンサンブル、ラ・フォンテヴェルデ。6年の歳月をかけたモンテヴェルディのマドリガーレ全集、そのアルバム最終章はマドリガーレ集第9巻『2声と3声のマドリガーレとカンツォネッタ』と第8巻『戦いと愛のマドリガーレ』より「薄情な女たちのバッロ」を収録。ここに完結いたします!
日本人としてははじめてで、ヨーロッパでもほとんど例のない貴重な試みであるこの一大企画では、作曲家の成長と作風の変化に焦点を当て、モンテヴェルディの生涯に沿ってプロジェクトを進めていく形を取っています。もっぱらオペラなどの大作で知られる作曲家の半世紀をかけたライフワークが今ここに巻を追って響きとなります!
モンテヴェルディは『オルフェオ』や『ポッペアの戴冠』などのオペラで一世を風靡し、バロックの扉を開いた作曲家です。しかし彼がライフワークとしていたのは、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパ全土で流行したマドリガーレでした。1587年に出版されたマドリガーレ第1巻から1651年の第9巻に至るまで、彼は実に半世紀以上の年月をその創作に費やし、新しい作曲技法や様式を追求し続けました。第9巻は1630年頃流行した舞踏歌と同じスタイルの三重唱が多数でその多くが有節歌曲です。巨匠のライフワーク、今ここに完結いたします!
(キングインターナショナル)

『レコード芸術』2023年03月号 新譜月評 優秀録音/アルティッシマ~ハイ・バロック時代のトランペット作品集

アルティッシマ~ハイ・バロック時代のトランペット作品集

北米の人気バロック・トランペット奏者! シャンドス・デビュー盤!

北米の名バロック・トランペット奏者、ジョシュ・コーエンのChandosファースト・ソロアルバム!
バロック・トランペットが最も輝きを示したハイ・バロック時代の作品集!

ワシントンD.C.出身のバロック・トランペット奏者、ジョシュ・コーエンのChandosデビュー盤。コーエンは、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団、ワシントン・バッハ・コンソート、モントリオール古楽スタジオ、アポロズ・ファイアなど、北米の古楽器アンサンブルや古楽器オーケストラの首席奏者やソリストとして共演するなど、北米で最も人気のあるクラリーノ(トランペット)奏者のひとりとして活躍しています。
これまでにアンサンブル・カプリスとの共演で、高い演奏技術を要するブランデンブルク協奏曲の録音を残しているコーエン。Chandosデビューを飾る本アルバムでは、17世紀後半から18世紀半ばにかけて作曲されたバロック・トランペットのための幅広いレパートリーを取り上げています。現在のバルブやピストンが開発される遥か以前、1500年代から使用されるようになったとされるバロック・トランペットは、モダン・トランペットが誕生する1800年代後期にかけて、宗教作品、オーケストラ作品、独奏作品と多岐にわたり用いられました。バルブ機構が存在しないため、倍音以外の音を出すための唇の絶妙なコントロールなど、より高い演奏技術が求められるこの楽器を、現代のヴィルトゥオーゾの妙技で華々しく奏でます。
(東京エムプラス)

【TOWER RECORDS ONLINE】

『レコード芸術』2023年03月号 新譜月評 優秀録音/ネーメ・ヤルヴィ・イン・コンサート

ネーメ・ヤルヴィ・イン・コンサート

父ヤルヴィの最新ライヴ! 2019年のコンサートから85歳記念盤が登場!

持ち前の躍動感を失わずより深遠な音楽へ!
ブラームスとモーツァルトの声楽曲も加えた貴重なライヴ盤!

旧ソ連時代のタリンに生まれ、エフゲニー・ムラヴィンスキーに師事するなどし、今やエストニアを代表する世界的巨匠となったネーメ・ヤルヴィが2022年の初夏に85歳を迎えました。そこで、2019年に行われた音楽監督&首席指揮者の任にあるエストニア国立交響楽団(ENSO)とのコンサート・ライヴ盤を記念盤としてリリース。
500タイトル近くに及ぶ膨大な、そして多彩な内容のレコーディングという偉大な業績を誇り、2018年の英グラモフォン賞において「生涯功労賞(ライフタイム・アチーヴメント賞)」を受賞したエストニアの巨匠ネーメ・ヤルヴィ魅力の詰まった一枚が登場しました。演奏もライヴということもあり、より一層緊張感に溢れたものになっています。
ワーグナーとレーガーの管弦楽作品だけでなく、あまり演奏されることのないブラームスの声楽曲《運命の歌》にも注目です。最後はモーツァルトの名曲《アヴェ・ヴェルム・コルプス》で幕を閉じます。
レコード芸術特選盤に選出された前作「フランスの舞台音楽(PCHAN20151/CHAN20151)」に引き続きご期待ください。(東京エムプラス)

Go West!: The Contemporary Records Albums/Concord 2023年06月23日

Go West!: The Contemporary Records Albums<限定盤>

Contemporary Records設立70周年記念作品!

伝説のサックス奏者ソニー・ロリンズがコンテンポラリーに残した名盤2作品『Way Out West』(1957年3月録音) 『Sonny Rollins and the Contemporary Leaders』(1958年10月録音)+コンテンポラリーに残したオルタネイト・トラック6曲をまとめた3枚組のボックスが登場。

コンテンポラリー・レコードの伝説的なエンジニア、ロイ・デュナンによって録音された作品をそのデュナンに師事し、今は世界的に評価のの高いマスタリング・エンジニアとなったBernie Grundmanがオリジナル・テープからリマスター。

グラミー賞受賞の音楽史家アシュリー・カーンによるソニー・ロリンズの2021年独占インタビューと新ライナーノーツを収録。

1957年に録音された不朽の名作「Way out West」は、ソニー・ロリンズをジャズのトップテナーサクソフォン奏者として確立した。ベーシストのレイ・ブラウン、ドラマーのシェリー・マンと共に、「I’m an Old Cowhand (From the Rio Grande)」、自身の「Way out West」、「There Is No Greater Love」、「After You’ve Gone」をベースにした高速ストンプ「Come, Gone」など、ロリンズがピークに達したときの演奏を聴くことができる。砂漠でウエスタン・ギアを身につけた(そしてテナーを抱えた)ロリンズのウィリアム・クラクストンによる写真も素晴らしい。
、翌1958年にコンテンポラリーレコードから次に出したアルバム『And The Contemporary Leaders』はソニー・ロリンズが3年で引退する前の最後のアルバムで、ピアニストのハンプトン・ホーズ、ギタリストのバーニー・ケッセル、ベーシストのリロイ・ビネガー、ドラマーのシェリー・マン(いずれもこの時代のコンテンポラリーレコードのバンドリーダー)と共に、この偉大なテナーによる、珍しいが刺激的なスタンダード曲の数々を聴くことができる。ロリンズは、”Rock-A-Bye Your Baby with a Dixie Melody”, “You”, “In the Chapel in the Moonlight”, そして “I’ve Found a New Baby” と “The Song Is You” の轟音ヴァージョンなどの曲で探索的かつしばしばウィットに富んだ即興を創造している。素晴らしい音楽だ。
最後のディスク「Contemporary Alternate Takes」は、2枚のアルバムからの抜粋の別ヴァージョンを収録。I’m an Old Cowhand”, “Come, Gone”, “Way Out West”, “The Song Is You”, “You”, “I’ve Found a New Baby” (80年代半ばに初公開)などは、クラシック・ヴァージョンに負けない “新ヴァージョン “である。

【パーソネル】Way Out West: Sonny Rollins(ts) Ray Brown(b) Sherry Manne(ds)
Sonny Rollins and the Contemporary Leaders:Sonny Rollins(ts) Hampton Hawes(p) Barney Kessel(g) Leroy Vinnegar(b) Shelly Manne(ds)

180g重量盤3LPボックス。
オリジナル・テープからバーニー・グランドマンがカッティング、RTIでプレス。ゲイトフォールド・チップオン・ジャケット仕様。

(発売・販売元 提供資料)

stereo誌 2023.03月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/チャイコフスキー: 交響曲第5番

チャイコフスキー: 交響曲第5番

美しさと推進力に満ちたノセダのチャイ5、LSOの巧さも驚愕!

交響曲第4番の熱演で注目されたノセダ&LSOのチャイコフスキー第2弾。待望の第5番が登場となります。チャイコフスキーの5番といえば、ノセダの親分ゲルギエフをはじめ名盤・名演揃いですが、新たな一枚が加わります。
ノセダの演奏は推進力に満ち、「熱い」の一言に尽きます。第1楽章とフィナーレの主部はどちらもテンポが速くスヴェトラーノフを思わせますが、ノセダはさすがイタリア人、カンタービレなメロディの歌わせ方が絶品。この名作を新たな気持ちで聴くことができます。
カップリングはリムスキー=コルサコフのオペラ「見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語」中の4つのオーケストラ・ナンバー「前奏曲」「婚礼の行列」「ケルゼネツの戦い」「フェヴローニャの死と見えざる町への巡礼」を組曲としたもの。「ロシアのパルジファル」とも称される作で、オーケストレーションの素晴らしさはほとんど神業。ロシア民謡を多用した美しい音世界に浸れます。LSOは驚愕の巧さでノセダの音楽づくりを実現しています。(キングインターナショナル)

stereo誌 2023.03月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/Duo Vol.1

Duo Vol.1<タワーレコード限定>
2022年は北欧最高峰のジャズ・レーベルSteepleChase(スティープルチェイス) 創立50周年。
そのカタログから厳選された人気作をタワーレコードがSA-CDハイブリッド化する『SteepleChase SA-CD HYBRID SELECTION』。70年代、デンマーク、コペンハーゲンを本拠に、当時コペンハーゲン大学の学生だったニルス・ウィンターによって創設され、ハードバップ系正統派ジャズ作品を中心にリリース、その後長年にわたってファンの心をつかんできた名レーベル。

これまで何度となく再発されてきた同レーベルの人気作を、今回の発売のためにオリジナル・マスターから新規でマスタリングし世界初SA-CD HYBRID化!
70年代ジャズの神髄が高音質で蘇る。

stereo誌 2023.03月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/ニューイヤー・コンサート2023

ニューイヤー・コンサート2023

新たな年を寿ぐ、ウィーン・フィルの華麗なワルツとポルカ。

毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。クラシック音楽の中でも最も有名で、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、5千万人が視聴するというビッグ・イベント。1939年に始まる75年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難と言われています。
2023年は、生粋のオーストリア人、フランツ・ウェルザー=メストが2011年・2013年以来、10年ぶりに登場。ウェルザー=メストは今ウィーン・フィルと最も関係の深い指揮者の一人であり、曾祖父がシュトラウス一家が演奏会を催したカフェの経営者ということもあって、シュトラウスは血肉に入ったレパートリーです。(発売・販売元 提供資料 )

stereo誌 2023.03月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/チャイコフスキー・ラスト・コンサート(交響曲第6番「悲愴」(オリジナル版)、ピアノ協奏曲第1番、他)

チャイコフスキー・ラスト・コンサート(交響曲第6番「悲愴」(オリジナル版)、ピアノ協奏曲第1番、他)(2022年K2HDマスタリング)<タワーレコード限定>
フェドセーエフ生誕90年記念企画。
『JVC・デジタル・モスクワ・シリーズ』第3弾最終!
大阪ザ・シンフォニーホールでのチャイコフスキー没後100年企画(1993年)の録音。
フェドセーエフと最晩年のニコラーエワによるチャイコフスキー・ラスト・コンサートの再現。
チャイコフスキー自身による最後のコンサートを、オリジナル譜を使い再現。渾身のライヴ録音が、K2HDマスタリングで蘇る!2022年に生誕90年を迎えたウラディーミル・フェドセーエフ(1932.8.5-)の記念企画としまして、この度ビクターが1981年から93年にかけて主にモスクワで収録したモスクワ放送交響楽団とのロシア音楽録音を、3期にわけてSACDで復刻します。1981年に収録した6つのアルバム(第1期として3タイトルに集成)、1989年から翌年にかけての第2期3タイトルに続き、今回の第3期分は、ビクターが当時のメロディアと共同で収録した1991年の3つのアルバム(2タイトルに集約)と、1993年に大阪で行われたチャイコフスキーの最期のコンサートを再現したライヴ2枚組の計3作です。(タワーレコード )

stereo誌 2023.03月号 ステレオディスクコレクション 今月の優秀録音/ロスト・イン・ヴェニス

ロスト・イン・ヴェニス [SACD Hybrid x MQA-CD]

ヴィヴァルディの世界初録音作品! 国内仕様盤も発売決定!

演奏は17~18世紀のヴェネツィアやナポリの音楽の解釈に重点を置いた活動をしているインフェルミ・ダモーレ!
SACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用した高音質!

スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様によるリリース。ヴェネツィアにフォーカスしたコンチェルト・アルバム。
ヴェネツィアにもっとも深い関わりを持つ作曲家ヴィヴァルディの世界初録音を含む作品を軸に、ザクセン選帝侯がヴェネツィアを訪れた1716年に同地で作曲されたと考えられているヴェラチーニの「序曲」と、ヴェネツィアの貴族であり作曲家であったベネデット・マルチェッロ(アレッサンドロ・マルチェッロの弟)のヴァイオリン協奏曲を収録。この2作品は写本がヴェネツィア音楽院(ベネデット・マルチェッロ音楽院とも)の図書館に所蔵されています。
ウクライナ出身のヴァディム・マカレンコと、彼のアンサンブルで、17~18世紀のヴェネツィアやナポリの音楽の解釈に重点を置いた活動をしているインフェルミ・ダモーレはこの録音で、未完成のまま放置されたり、あるいは偶然ヴェネツィアにもたらされた「失われた」作品を通して、漠然とした、儚く、捉えがたい表現力と、バロック音楽の「発見の喜び」にオマージュを捧げたいと考えています。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。(東京エムプラス)