自然と静けさから生み出される破格のパワーに満ちた音楽
丹後の宮津出身のピアニスト、田中綾による、ヤナーチェク、バルトーク、平野一郎作品集。タイトルの「ピアノフォルテ」はフォルテおよびピアノの表現であり、グリーンとは、ハンガリーや現在彼女が移住している滋賀県蒲生群の農村の景色。田中はコダーイ音楽研究所に留学していた経歴を持ち、また、とくに歌(合唱)との共演も多く、彼女が奏でるピアノはオーケストラのような音響と音色で鳴り響きながら、人の声のように様々な情動を聴き手によびおこさせる、濃厚なもの。
演奏会のとき、ステージ袖から登場するのではなく、どこからともなく裸足で現れ、今その瞬間に生まれたように音楽を奏でていきます。精巧に調律されたピアノで、1ミリの狂いもないタッチで、作曲者たちが音符に込めた色や風景、作曲家の心情までをも浮かび上がらせていきます。その音色をCDにするために、今回384kHz 24bitによる編集が行われました。ホールの空気から、音符ひとつひとつから立ち上る様々な香りや風景、そして作曲家たちの声がなまめかしく聴きとれる、究極の2枚組となっています。
(ブックレットより抜粋)ヤナーチェク、バルトーク、平野一郎という作曲家たちは、それぞれ生まれた場所も年代も異なりますが、古くから伝わる文化が危機にさらされる難しい時代の中で、自分たちの真の音楽を探求しているというところで繋がっています。小さな村の歌や踊りを深く研究するうちに、それぞれに独自の作曲語法を生み出し、命がけで守らなければ永遠に忘れ去られてしまうあらゆる声を、楽譜に刻んでいきました。彼らの楽譜を開くと、草原や海辺の原風景とそこに暮らす人々、ひそんでいる小さな生きもの、そしてもっと前からそこにいたであろう、目に見えないものたちが飛び出してきます。暗闇に消えかけていたかすかな灯りが、蛍の光のようにぽつぽつと点り、皆さんの心にひろがっていきますように。―田中綾ー
(1/2)(キングインターナショナル)
日本の鉄道 頸城鉄道のコッペル
頸城鉄道は、明治43(1910)年に軽便鉄道法施行され、大竹謙治、山田辰治氏を中心に上越軽便鉄道設立の気運が高まり、頸城鉄道(株)が大正2(1913)年に設立され、本社を百間町に置いた。その後、同社は大正3年10月1日に新黒井~下保倉間13.8kmで開業した。更に大正5年5月5日に下保倉~浦川原間1.2kmを延伸開業した。こうして鉄道全盛期を迎え、地域の発展に貢献した。(資料より)
Mark Abel: Spectrum
高く評価されているアメリカの作曲家マーク・アベルのデロスのための6枚目のアルバムは、3つの主要な新しい声楽作品を提供しながら、室内楽作曲の彼の成長するコマンドを拡張します。著名なソプラノのイザベル・バイラクダリアン(ジュノー賞を4回受賞)とヒラ・プリットマン(グラミー®賞を2回受賞し、長年のアベルのコラボレーター)に、メゾのキンドラ・シャリッヒが加わり、歌のサイクル「トロワ・ファム・デュ・シネマ」と1966年、そして開発中のオペラからの挑発的な抜粋である「エステルの書」からの2つのシーンをデビューさせます。
アルバムの印象的な楽器奏者の配列には、ピアニストのキャロル・ローゼンバーガー(彼女の壮大なキャリアの最後の録音を行う)が含まれます。仲間のピアニスト、ドミニク・チェリ、ショーン・ケナード、ジェフリー・ラデュール。アレクサンダー弦楽四重奏団のヴィオリスト、デビッドサミュエル。パシフィックシンフォニーのコンサートマスターであるデニスキムとチェロスターのジョナキム。(日本語に翻訳)