平野一郎: 二十四氣
石上真由子 、對馬佳祐 、安達真理 、西谷牧人
日本列島の一年の巡りが一時間に凝縮された
未曾有の弦楽四重奏曲
平野一郎の「時を祀る」連作アルバム第2弾。《四季の四部作》(WAONCD-330)に並ぶ衝撃。天地に溢れる八百万の声なき聲が響きあう、もう一つの楽園へ。
季節の巡りを知る「こよみ」の歴史は興味深く、天文学、数学、自然の移り変わり、さらには神話の世界など、様々な要素が関係しています。日本で今の太陽暦(グレゴリオ暦)が採用されたのは実は大隈重信の時代、今から150年ほど前。それまでは太陰暦などを組み合わせて暦が数えられており、その中で、日本特有の一年の季節の細やかなうつろいを24であらわした「二十四氣」もうまれました。この日本特有の二十四氣を、作曲家の平野一郎が、弦楽四重奏の形態で音楽にしました。ヴィヴァルディの《四季》の人々の明るい描写とは一線を画す、宇宙、自然、数の神秘、様々な要素を、弦楽四重奏の形態であらわしています。こだわりの録音にも注目です。
(キングインターナショナル)