アントワン・タメスティと並び、今最もヨーロッパで活躍するヴィオラ奏者、ニルス・メンケマイヤーによる新録音。モーツァルトの室内楽でも有名な「ケーゲルシュタット・トリオ」を中心に、アレンジ作品も含めてヴィオラでモーツァルトの魅力をご堪能いただくというのがコンセプト。「ケーゲルシュタット・トリオ」は、モーツァルトが、「ケーゲルン」(ボーリングの原点)をやりながら作曲したという逸話に基づいてり、友人のクラリネットの名手アントン・シュタットラーとともにヴィオラを演奏したであろうモーツァルトによる楽器の能力を発揮させた魅惑的作品です。今回はクラリネットの名手ザビーネ・マイヤーが参加。また「ヴァイオリンとヴィオラの二重奏」では、やはり友人であるユリア・フィッシャーが参加しています。「ロンドンのスケッチブック」は、8~9歳のモーツァルトの作品でもともとはソロ曲ですが、ここでは二重奏/三重奏としてアレンジされています。まるでモーツァルト自身が満喫したであろう友人との室内楽の楽しみを再現するかのようなアンチームな愉悦に溢れた素敵なアルバムです。
(ソニーミュージック)
モーツァルト・ウィズ・フレンズ~ケーゲルシュタット・トリオ【Blu-spec CD】
« シェイズ・オブ・サウンズ /Alessandro Galati Trio【CD】 ストレンジャー・トリップ /tomoca【HQCD】 »
コメントを残す