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stereo誌 2023年05月号 今月の変態ソフト選手権!/ロマンティック

stereo誌 2023年05月号 今月の変態ソフト選手権!/ロマンティック

ロマンティック
世界的コントラバス奏者 池松宏
直球勝負の新譜の登場!
圧倒的な歌に満ちた音楽
コントラバスとは思えない音、そしてテクニック世界的コントラバス奏者、池松宏。東京都交響楽団首席奏者として、また、サイトウ・キネン・オーケストラや紀尾井ホール室内管弦楽団等のメンバーおよび、室内楽、ソロ等で活躍する傍ら、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたるなど、誰もが認める、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者です。池松宏が、直球勝負でありながら、こだわりのある選曲の新譜をリリースします。
シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調にはじまり、アルペジョーネ・ソナタ、そして、大コントラバス奏者のクーセヴィツキーが編曲したヴォカリーズ。
コントラバスのオリジナル曲で、池松にとって大切過ぎて今まで録音できなかった作品と語る「エレジー」、そして、伴奏のメロディが好きで、これまでに何度となく演奏してきているR.シュトラウスの「あした!」という、充実のリサイタルのようなプログラムです。

ディスク冒頭のシューマンの熱い歌から一気に池松の音楽に引き込まれます。コントラバスであることを忘れさせるテクニックと音色、そして音楽は圧巻。アルペジョーネ・ソナタでは坂野のピアノの美しい音色も冴える中、池松の歌がしみわたります。
小品3篇は、どれも密度の濃い世界が展開されており、コントラバスという楽器を超えた、池松の音楽が開花しています。

ピアノには、池松のデビュー・リサイタルで共演して以来信頼を寄せる坂野伊都子を迎えました。密度の濃いアンサンブルにも注目です。
(1/2)(キングインターナショナル)

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