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『レコード芸術』2022年10月号 新譜月評 優秀録音/ヴォーン・ウィリアムズ: ヴァイオリンとピアノのための作品全集

『レコード芸術』2022年10月号 新譜月評 優秀録音/ヴォーン・ウィリアムズ: ヴァイオリンとピアノのための作品全集

ヴォーン・ウィリアムズ: ヴァイオリンとピアノのための作品全集

ヴォーン・ウィリアムズの音楽が描く、イギリスの心–郷愁のメロディー。

2022年、生誕150周年を記念するイギリスの大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。ヴォーン・ウィリアムズは生涯にわたり、800曲以上のイギリス民謡を収集し、それまでに存在しなかった独自の「イギリス音楽」を確立させました。
このアルバムでは、そんな彼の代表作であり、現在もイギリスで最も人気なクラシック曲「揚げひばり」をはじめ、民謡からインスピレーションを得た「ロマンスとパストラル」、「イギリス民謡による6つの練習曲」、そして人生終盤の大作、ヴァイオリン・ソナタが収録されています。これらの作品から流れるのは、ヴォーン・ウィリアムズが愛したイギリスの美しい風景とメロディー。しかしその背景には、二度の世界大戦を経験した作曲家の反戦の想いが込められ、ヴァイオリン・ソナタでは爆発的な怒りや悲しみも表現されています。
イギリス音楽のスペシャリストであるヴァイオリニスト小町碧の解説・演奏と共に、ヴォーン・ウィリアムズの壮大な音楽は親密に語りかけてきます。
アルバムのブックレットには、小町によるライナー・ノーツのほか、ヴォーン・ウィリアムズの家、リース・ヒル・プレイスにて撮影された写真や自筆譜など、数々の貴重な資料も掲載されています。(ナクソス・ジャパン)

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